機材オンラインで合奏を実現する「SYNCROOM」使ってみた!
目次
SYNCROOM(シンクルーム)とは?
リモオトでは、オンラインレッスンで使うツールに「Zoom」を採用していますが、Zoomに限らず一般的なWeb会議ツールでは、一緒に歌を歌ったり、同時に曲を演奏したりすることができません。
こちらで演奏した音が相手に伝わるまでに若干のタイムラグがあるために、相手の音を聞いてこちらが合わせようとすると、相手にはさらに遅れて伝わり・・・といったように、その場にいるようにうまく合奏することができないのです。
そこで開発されたのが、ヤマハの「SYNCROOM(シンクルーム)」です。
ヤマハが独自開発した技術により、通信の遅延を最小限に抑えることで、オンラインでも一緒に歌を歌ったり、合奏したりすることが可能なツールです。
なお、SYNCROOMでやり取りできるのは音声だけで、映像のやり取りはできません。オンラインで演奏することに特化したツールになっています。
リモオトでも、「オンラインで楽器を習って上達することはできるけど、先生と一緒に楽器を弾いて、合奏を楽しんでみたい」というお声も頂戴しています。
そこで今回は、リモオトでZoomとSYNCROOMを併用してオンラインレッスンをしてみましたのでご紹介します。
構成
Zoomで映像を流しながら、SYNCROOMで音声のやり取りをしたいのですが、スマホ一台では、同時に2つのアプリを立ち上げて使用することが難しいので、今回は、パソコンでZoomを、スマホでSYNCROOMを立ち上げてレッスンを行いました。
(逆にパソコンでSYNCROOM、スマホでZoomにすることも可能です。)
Zoomの音声はお互いにミュートにして映像のみにし、スマホで音声をやり取りする場合はイヤホンマイクを接続すると快適に音声が聞こえます。
パソコン一台でZoomとSYNCROOMを両方立ち上げることも可能なのですが、パソコンが少し古かったりすると処理が重たくなってしまい、スムーズに音声が伝わらない場合がありますので、パソコン+スマホの構成がオススメです。
(パソコン版のSYNCROOMの方が、非公開のルームを作成できたりメトロノームを使えたりといろいろな機能が付いているので、先生側はパソコンでSYNCROOMを立ち上げています。)
実際にやってみた
今回のレッスンで使用した楽器は、ハーモニカです。
まずは、先生の流す音源に合わせて、ハーモニカを吹いてみました。
これまでは、先生が流した音源に合わせて楽器を演奏した場合、先生側に聴こえてくる音声は、自分のところで鳴っている音源と、相手が鳴らしている楽器の音がずれて聴こえるので、正確に指導することができませんでした。
が、SYNCROOMを使うと、自分のところで鳴っている音源と相手が鳴らしている楽器がほぼ同時に聴こえるので、先生が正確に音を把握し、「うん、ここはいいね」とか「ここはもうちょっとこうした方がいいね」と指導に役立てることができました。
次に、先生が吹くハーモニカに合わせて、スティーヴィー・ワンダーの「Isn’t she lovely」を合奏。
音がズレて合わない・・・ということもなく、オンラインで先生と一緒に合奏を楽しむことができました。
本当はその様子を映像で残せればよかったのですが、スピーカーからの音が弱く、うまく撮れていませんでしたので、またの機会に・・・(汗)
上の写真では、オーディオインターフェースやコンデンサーマイクなどの機材も使っていろいろと試行錯誤した形跡が残っていますが、そちらもうまくいけば、より高音質で楽しむことができると思いますので、またご紹介したいと思います。
いかがでしたでしょうか?
やり方など、あまり詳しいことには触れませんでしたが、スマホアプリだけであれば、友達同士で簡単に合奏を楽しむことも可能です。ぜひ、試してみてください!
リモオトでも、講師によっては今回のようにZoomとSYNCROOMを組み合わせたレッスンも対応可能ですので、気軽にお問い合わせください。
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